星ふる夜に

観劇の感想とか。過去の観劇も文章まとめ直して投稿したりしてます。

感想︰舞台『アマテラス』

公式サイト︰http://www.shachu.com/amt/

 

少年社中さんの作品、とても好きだなぁと改めて思いました。ネタバレありです。

 

▼感情移入、はかどりすぎ

    この作品、すごくおもしろくて楽しかったです!深く考えなくてもただ純粋に楽しいし、深く考えればその分味わえる深みもあって。すごく良い作品だなぁと思いました。アマテラス、特に何が面白かったのかなぁって考えると、謎が多く先が読めない展開と、観客を裏切る展開の力が大きかったのかなって思います。日本神話×AIという全く違う要素を持つ2つをかけあわせたことによる新鮮さと、それから生まれる違和感と謎。それが気になる私たちは、同じように謎を解かんとする主人公のヤマトタケルに共感しつつ物語にひきこまれていって。その過程があるからこそ、ヤマトタケルがアマテラスの事が好きだ!っていうことに対して「なんか応援したいなぁ…」のような感情移入がしやすい下地ができているのかなって思いました。アマテラスとヤマトタケルの手紙のやりとりもそのための布石で。だからこそラストシーンがより一層胸をうつんだと思います。
    どうして愛し合う2人が戦わなければいけないのか。その愛すら作られたものだったのか。その絶望感が、全ての謎が解けたヤマトタケルと私たち観客に襲いかかってくる。それはもう、前半のわいわいにぎやかな展開からは想像もできないくらい残酷な結末で。そのギャップがあるからこそ、そしてそれを乗り越えたような示唆が見えるラストシーンだからこそ、すごく心に響いたなぁと思いました。

 

▼キャラクター、ぶっ飛びすぎ
    アマテラス、既に述べたようにシナリオ構成がすごくうまいなと思ったのですが、それだけじゃないんです。キャラクター一人ひとりが濃すぎる。すごい。誰がゼウスとアテナが全身ギラギラ衣装で靴まで光らせて出て来ると予想したか……。しかもゼウス、目からビーム出すし。真顔で。アテナ役のみかしゅんさんは中性的な美しさにあふれてて不気味。因幡の白ウサギ役の中村優一さん、語尾がぴょんぴょんしててすごくイケメンなのにかわいい。中村さんも含め、動物役のキャストさん達は皆さんとてもチャーミングでした。かと思えば神様サイドのキャラクターもめちゃくちゃ濃くて。個人的にはニニギと猿田彦のコンビがとても好きでした。ニニギ様を称えるコールみたいなのが頭から離れない…笑。それからあまちゃん、めちゃくちゃかわいかったです。笑顔が最高でした。